クレバースコープ 数式ビルダ
   
数式ビルダは、すべてのクレバースコープのパッケージに含まれるクレバースコープアプリケーションの一部です。
数式ビルダは、計測データに対しリアルタイムで、実際に見たいパラメータによる加工した観測目的としているデータを観測する事を可能にするツールです。例えば、Aチャネルに電圧を、Bチャネルに電流プローブから読み込み、数式ビルダで設定した電力を数式結果のグラフMathsGraphにリアルタイムで電力値として表示させる事ができます。
クレバースコープの機能をさらに使いこなす上で、クレバースコープの持つ数式ビルダは、簡単な作業で、圧倒的な機能を計測作業にもたらします。四則演算は当然の事ながら、数学的な関数から、計測で応用できる数多くのプロセスを用意しています。
数式ビルダで使用可能な関数
   
関数 説明
ltz 値がゼロより小さい場合1を、さもなければ0を戻す
lez 値がゼロか、それより小さい場合1を、さもなければ0を戻す
eqz 値がゼロの場合1を、さもなければ0戻す
gez 値がゼロか、それより大きい場合1を、さもなければ0を戻す
gtz 値がゼロより大きい場合1を、さもなければ0を戻す
sign 値 < 0なら -1、値 = 0なら0、値 > 0なら +1を戻す
ABS xの絶対値を戻す
acos xのアークコサインを計算しラジアンで返す
acosh xのハイパーボリック・アークコサインを計算する
asin xのアークサインを計算しラジアンで返す
asinh xのハイパーボリック・アークサインを計算する
atan xのアークタンジェントを計算しラジアンで返す
atanh xのハイパーボリック・アークタンジェントを計算する
ceil xを切り上げて最も近い整数値を戻す
Cos xラジアンのコサインを計算する
cosh xのハイパーボリック・コサインを計算する
cot xラジアンのコタンジェント (1/tan (x)) を計算する
csc xラジアンのコセカント (1/sin (x)) を計算する
Exp x を指数とするeの累乗を返す
expm1 x を指数とするeの累乗−1を返す ((e^x) ? 1)
floor 値を切り捨てて最も近い整数値を戻す
getexp xの指数を返す
getman xの仮数(小数部)を戻す
int 値を最も近い整数に割り当てる
intrz ゼロと値の間の最も近い整数に割り当てる
ln 値の自然対数を返す(eを基底)
lnp1 値+1の自然対数を返す(eを基底)
log 値の常用対数を返す(10を基底)
log2 値の2を底とした対数を返す(2を基底)
rand 0 から 1 の範囲で乱数を返す
sec xラジアンのコセカント (1/cos(x)) を計算する
sin xラジアンのサインを計算する
sinc xラジアンのサイン/xを計算する (sin(x)/x)
sinh xのハイパーボリック・サインを計算する
sqrt xの二乗平方根を計算する
tan xラジアンのタンジェントを計算する
tanh xのハイパーボリック・クタンジェントを計算する
   
数式ビルダには、計測に役立つ様々なプロセスを用意しています。
 
プロセス 解説
-----> サンプルを出力チャネルに移す
Integral 経過時間に沿ってサンプルを積分する
Differential 経過時間に沿ってサンプルを微分する
Filter 1 フィルター1を使用してサンプルをフィルターする。Set Filter 1ボタンをクリックしてフィルターをセットアップ
Filter 2 フィルター2を使用してサンプルをフィルターする。Set Filter2ボタンをクリックしてフィルターをセットアップ
Values > 0? サンプルの値 > 0なら1を、さもなければ0を返す
DC サンプルのDC値を返す
Average サンプルの平均値を返す
Std Dev サンプルの標準偏差を返す
RMS サンプルのRMS値を返す
Pk-Pk サンプルのピーク間の値を返す
Minimum サンプルの最小値を返す
Maximum サンプルの最大値を返す
Freq (Amax) 最大振幅周波数成分の周波数値を返す(Fo)
Amax (Fo) 周波数成分FoのRMS振幅値を返す
Phase (Fo) 周波数成分Foの初期位相値を返す
Period サンプル信号の期間を返す。少なくとも1つの周期を必要とする
Duty Cycle サンプル信号のデューティーサイクルを返す。少なくとも1つの周期を必要とする
Pulse Width サンプル信号のハイ・パルス幅を返す。少なくとも1つの周期を必要とする
Undershoot サンプル信号のアンダーシュートを返す。少なくとも1つの周期を必要とする
Overshoot サンプル信号のオーバーシュートを返す。少なくとも1つの周期を必要とする
Slew Rate サンプル信号のスルー・レートを返す。少なくとも1つの周期を必要とする
A:B Pwr Factor 有効電力/皮相電力 (VA)の比率を返す。(Aは電流、Bは電圧であると仮定して)
A:B Phase AとBの間の位相値を度で返す。(+veで、AがBを先導している場合)
A:B Pwr Watts 有効電力をワットで返す。(Aは電流、Bは電圧であると仮定して)
A:B Pwr VA 皮相電力をVAで返す。(Aは電流、Bは電圧であると仮定して)
A:B Pwr VAR 無効電力をVARで返す。(Aは電流、Bは電圧であると仮定して)
A:B A leads B? AがBを先導している場合は1を、さもなければ0返す
A:B Seq Intgrl シーケンシャル捕捉上の時間積分を維持する
  計算式: 新しい時積分値=古い時積分値+サンプル平均値* (tn - tn-1)
  tnは現在のトリガ時間、tn-1は前のトリガ時間
  積分を実行するためにはBの全サンプルは<=0であることが必要。
  もしサンプルが > 0である場合は、積分はリセットされます。
  方程式ラインごとに1つの別々の積分を入力できるます。
Seq Time Diff 現在のトリガ時間と前のトリガ時間の時差を10nsの分解能で返す
A:B Interleave AチャネルとBチャネルの2チャネルの情報をインターリーブし、サンプルレートを2倍にする。
A:B Sig Gen シグナルジェネレーターを設定する。Aは出力値。Bは機能を設定:
  0 = 行動無し、1 = 周波数、2 = 振幅、3 = DCオフセット、4 =波形タイプ、5 =スィ−プ・オン/オフ
  値(A) には: Hz (周波数); V (振幅); V (オフセット);
  0=サイン、1 =三角形、2 = 正方形、3 = DC、4 Off ; 0 = スィ−プ・オフ, 1=オン
A:B Autosave サンプルAが&rt;0のとき、オートセーブを使用してグラフを保存する(事前に設定されていることが必要)
  Bはどのグラフがオートセーブされるか選択:
  0は現在の表示、1 = Scope Graph, 2 = Spectrum graph, 3= Tracker Graph, 4 = Maths Graph